アトピー性皮膚炎(保険診療)
アトピー性皮膚炎とは?
皮膚にかゆみのある湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患で、患者さんの多くはアトピー素因(体質)を持っています。
アトピー素因というのは、以前に気管支喘息やアレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれかにかかったことがあるか、または家族でこれらの病気にかかった人がいること、そして「IgE抗体」(※)を作りやすい素因を持っていることをいいます。
生後3ヶ月前後から発症し、通常は成長とともに症状は軽くなりますが、最近は大人になっても治らなかったり、子供の頃は軽かったのに大人になってからひどくなったという人も増えているようです。
※IgE抗体…血液中にあるタンパク質の一種で、体内に異物(アレルゲン)が侵入すると産生され、再び同じ異物が侵入したときにそれを敵として認知され、過敏に反応します。
アトピー性皮膚炎の診断と治療は?
日本皮膚科学会で「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」が作成されており、当院でもこのガイドラインにのっとった専門的な診断と治療を行っています。
「かゆみがある」「特徴的な皮膚症状と分布」「症状が慢性・反復性に経過する」の3つを満たすものを、症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断します。治療は症状に応じた外用薬ないし内服薬の処方、スキンケアで皮膚の炎症(湿疹)やかゆみをコントロールするのが目標です。
また、アトピー性皮膚炎の治療後の皮膚症状をよりきれいにする治療も行っております。